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東京大学サスティナブルプロトタイピングラボ活動報告

未来に繋がる快適・安全な都市環境のアイディア2020年2月20日

2020年2月20日

本年度は隈先生の東京大学教授退官に伴い、これまでの総決算として 「未来に繋がる快適・安全な都市環境のアイディア」と題し開催致しました。 会場に入るなり目についた隈先生デザインの新国立競技場の大きなパネルが出迎え そのパネルの下には、実際に使用されている建材の新国立特別カラー仕様のグリーンビズ、 石の繊維で出来ている50年以上の耐久性を持つと言われる植栽カバーのバサルト繊維、 競技場内で選手達を出迎えるカボコーマと魚網で作られた「おぼろ」のような 優しい光が照らすランプシェードが来場された方々の興味を湧かしていました。

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2020年2月20日

隈先生はSPLの活動を通じ、このような新しいものを研究と同時に新しいプロジェクトへ実用化され、環境の時代の新しい素材として注目されていること。今回を含めた6回のイベントは、企業と大学のコラボレーションという点で環境の時代にあった新しい成果を上げる良い機会であり、世界の中でも誇れるものだとおっしゃっていました。私たち自身も東大展に参加する度に新たな素材、製品に出会い、様々な可能性を感じわくわくしてきました。来場者の方々にもこのことが良く伝わる素敵なイベントだと思っています。 実際、イベント開始前に学生お二人の貴重なお話を聞く機会があったのですが、彼らからJ I Sとして標準化された『C A B K O M A<カボコーマ>』に単色ではなくもっとカラーバリエーションがあったら良いのにというご意見があった中で、今回のイベントに色鉛筆のように色が増えたCABKOMAがあることを知り、驚かれていました。

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また、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館のフェスティバルでは、隈研究室と小松マテーレの共同で、竹と竹の後ろに炭素繊維のシートを組み合わせて出来たパビリオンを展示したそうですが、これが大変評判を呼び、イタリア・ミラノで開催される世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ」でも展示されることになったそうです。

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東大SPLを通じ、デザインや手段の幅が広がり、将来の建築家である方々もこういったものを使って様々な建築に生かされる可能性を非常に感じられるイベントでした。

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この先に繋げる都市環境のアイディア2018年8月21日

今年も小松精練と東大SPLによる共同イベントが東京大学工学部1号館にて開催されました。東大SPLが設立されてから5年目となる今回のテーマは「この先に繋げる都市環境のアイディア」。環境にも配慮した建築の未来に繋がる様々な事例の紹介、学生による柔らかなストリートファニチャーを課題とした作品が展示されていました。今年は例年以上に多くの方がご来場されており、活気に溢れていました。

まず会場に入ると目についたのは、那谷寺の前田利常公お手植えの杉の木のパネルでした。このパネルは杉の木が水を吸うことが出来ず、硬いアスファルトさえも突き破ってしまったという衝撃的な写真です。隈教授からは昨今のアスファルトやコンクリートに囲まれている環境の悪さを象徴している写真だと説明会の際にもお話がありました。

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現在この杉の木の周りには、アスファルの代わりにグリーンビズGが敷かれ、吸水性・保水性のあるグリーンビズのおかげで、すくすくと育っています。(ちなみにそのグリーンビズはグリーンウェーブが以前寄進させていただきました。)

今回の展示にはグリーンインフラというキーワードで、現在起こっている「温暖化」「大雨・洪水等の災害」等の問題解決の糸口になる技術がたくさん紹介されていました。今まではコンクリートやアスファルトを使って雨などの水を処理しようとしたようですが、結果、洪水が起こってしまったそうです。グリーンビズをはじめとする透水性のある材料を使うことによって、水を中に透水させ、地面の中に新しいインフラを整えることによって、地球環境全体の改善にも繋がるのではないか、というお話もありとても印象的でした。

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また会場奥には、炭素繊維が使われている白樺の樹が展示されていました。実はこの白樺の樹、よく見ると炭素繊維(カーボンファイバー)で吊っており、宙に浮いた状態でした。

2018年8月21日

構造設計者である江尻先生は、小松精練本社ビルのFABOの補強計画に携わった方のようで、いかにこの炭素繊維が補強材として優秀かというのを説明して下さいました。従来木造建築の補強は鉄骨で行っていたそうです。ただその場合鉄骨自体に重さがあり、軽い木造に補強材が重くなってしまい負荷がかかるという現象が起こっていたとのこと。それに対し、炭素繊維はとにかく軽く、ロットにすると柔らかくなり、更には温度変化で伸び縮みもしない為、善光寺の文化財保存として採用されたそうです。

また、現在富岡製糸場の古い倉庫の耐震補強を行っているそうですが、この補強のテーマが「あやとり」だそうで、そこでも炭素繊維を使っているそうです。なんと180度まで曲げても強度が変わらないそうで、1本の線であやとりのような形状も可能になったとのこと。補強しつつデザイン性のある建物になるとのことで、とても楽しみになりました。

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東大展に行くたびに新しい炭素繊維の可能性を知ることが出来、今回も有意義な時間が過ごせました。今後もどのような形で私達の生活に関わってくるのか、楽しみです。

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この先に繋げる都市環境のアイディア2018年8月15日

今年も小松精練株式会社、東大SPL主催による共同イベントが開催されることとなりました。学生コンペの展示他、特別ゲストによるシンポジウムも開催されます。ぜひお越しください。

日時:2018年8月21日(火)11:00-19:30

場所:東京大学工学部1号館  2階製図室(展示)及び1階15号講義室(シンポジウム)

■展示会 11:30~18:30 東京大学 工学部1号館 2階製図室
■シンポジウム 17:00~18:30 工学部1号館15号講義室
テーマ「この先に繋げる都市環境のアイディア」
パネラー
福岡 伸一氏(生物学者、青山学院大学教授)
吉川 稔氏(東邦レオ株式会社 代表取締役社長)
隈  研吾氏(建築家、東京大学建築学専攻教授)
小渕 祐介氏(建築家、東京大学建築学専攻准教授)
■パーティ・
学生コンペ表彰
18:30~ 東京大学 工学部1号館 2階製図室

2018年8月15日

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2020年、そしてその先に向けた都市環境のアイディア2017年9月20日

今年も小松精練と東大SPLによる共同イベントが東京大学工学部1号館にて開催されました。展示会では「グリーンビズ」や「CABKOMA(カボコーマ)」といった小松精練の製品、隈研吾建築都市設計事務所によるプロジェクトの紹介、学生たちによるカーボンファイバーを用いたしなやかな建築というテーマのアイディア作品を見ることが出来ました。

会場に入ると、まず目に入ったのは天井一面に吊るされたファブリックでした。

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これは来年改装開始予定の茨城県境町にある道の駅の内装材として使われるものだそうで、染色に境町の名産品のさしま茶を使ったそうです。

この染色には、小松精練が以前開発した環境にも配慮した玉ねぎの皮の繊維で染めた合成素材「オニベジ」の技術が使われているそうです。オニベジは、玉ねぎの皮の色素をベースに他の天然色素等とあわせて染色することにより、従来の化学染料だけで染色することに比べ、環境や生態系に優しいもの、とのこと。隈教授からはこういったものが、従来の建築のイメージ(コンクリートのような硬い、重いイメージ)を変えてくれる新たな建築になるというお話がありました。

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さしま茶で染めたファブリックはとても幻想的で、柔らかい印象を受け、みちの駅において素敵な空間を演出してくれるだろうと感じました。

この他に印象的だったものは、カーボンファイバーを入れ込んでいる木材でした。

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メディア説明会の際、カメラマンの方がこの上で撮影されていたのですが、木にカーボンファイバー(炭素繊維の層)で挟むことにより、細い木でも非常に大きな荷重を支えることができるそうです。またこの技術を応用した棚や椅子が展示会場でも紹介されていました。

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細い木材でも耐久性があることにより、棚のスリム化、椅子の軽量化などが期待出来るそうです。

  • 2017年9月20日(炭素繊維で補強した椅子)
     2.2キロ
  • 2017年9月20日(通常の椅子)
     3.3キロ

また、展示してあった茶室には、通常は金属で筋交いを作るところを、カーボンファイバーの筋交いを使い、更には木を止めるボルトにもカーボンファイバーが使われているそうです。通常のボルトと比べると非常に軽く驚きました。

2017年9月20日2017年9月20日

今回、炭素繊維の様々な使い方を知ることが出来、とても興味深かったです。来年を目処にカボコーマは日本で初めて耐震補強材としてJISの認定がされることになったそうです。鉄より軽く丈夫なカボコーマ、今後どんな風に私達の生活に関わってくるのか楽しみです。

2017年9月20日2017年9月20日

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2020年、そしてその先に向けた都市環境のアイディア2017年9月20日

今年も小松精練株式会社、東大SPL主催による共同イベントが開催されることとなりました。学生コンペの展示他、特別ゲストによるシンポジウムも開催されます。ぜひお越しください。

日時:2017年9月26日(火)14:30-21:00

場所:東京大学工学部1号館  2階製図室(展示)及び1階15号講義室(シンポジウム)

■展示会 14:30~20:00 東京大学 工学部1号館 2階製図室
■シンポジウム 18:30~20:00 工学部1号館15号講義室
テーマ「これからのサスティナブル・シティのあり方」
パネラー
保坂 展人氏(政治家、東京都世田谷区長)
小林 正美氏(建築家、明治大学理工学部教授)
隈  研吾氏(建築家、東京大学建築学専攻教授)
小渕 祐介氏(建築家、東京大学建築学専攻准教授)
■パーティ・
学生コンペ表彰
20:00~ 東京大学 工学部1号館 2階製図室

2017年9月20日

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東京オリンピック・パラリンピック2020に向けた小さな建築のアイディア2016年9月1日

先日小松精練と東大SPL共同でのイベントが行われました。イベント当日は台風9号が関東に直撃、多くの交通網が麻痺するという悪条件の中でしたが、たくさんの方々にご来場いただきました。

3回目となるイベントのテーマは「東京オリンピック・パラリンピック2020に向けた都市環境のアイディア」。今回のイベントは2016年のリオオリンピック終了直後ということに加え、2020年のオリンピック会場として使用される新国立競技場を設計された隈研吾氏が所属する東大SPLイベントということもあり、一般の方だけでなく、多くのマスコミ関係者もいらっしゃっていました。

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メディア説明会では、隈氏から今回のキーワードとなる「木」と「カーボンファイバー」の活用方法や今後新国立競技場で取り入れられる可能性があるというお話もあり、私たちだけではなく、マスコミ関係者の方々も大変興味深く聞き入っていました。

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展示会では今回のテーマである「木」と「カーボンファイバー(炭素繊維)」をメインに、グリーンビズの最新事例の紹介、学生たちによるアイディアコンテストが開催されていました。その中で特に興味深かったものは、「炭素繊維による補強有無の比較」でした。

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水が入った1キロの重さがある瓶を、炭素繊維で補強した木材と補強していないただの木材の上にそれぞれ載せ、どれくらいたわむ差があるかの実験です。写真で見ていただいてもおわかりいただける通り、炭素繊維で補強されているものは、全くたわんでおらず、強度があります。この技術を使い、近々建造物の補強として活用されるとのこと。炭素繊維を貼ることで、木造建築や高層建築など色々な用途が広がっていくことが分かり、今後の展開が楽しみになりました。

2016年9月1日2016年9月1日

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東京オリンピック・パラリンピック2020に向けた都市環境のアイディア2016年8月8日

今年も小松精練株式会社、東大SPL主催によるイベントが開催されることとなりました。今回は木と炭素繊維をテーマに、学生コンペの展示他、特別ゲストによるシンポジウムが開催されます。ぜひお越しください。

日時:2016年8月22日(月)14:00-19:30
場所:東京大学工学部1号館  2階製図室(展示)及び15号教室(シンポジウム)

■展示会 14:00~19:30 東京大学 工学部1号館 2階製図室
■シンポジウム 16:00~18:00 工学部1号館15号教室
テーマ「素材-都市-環境-オリンピック」
パネラー
涌井史郎(造形家・東京都市大学特別教授)
菊川 怜(女優)
隈 研吾(東京大学建築学専攻教授)
小渕祐介(東京大学建築学専攻准教授)
■パーティ・
学生コンペ表彰
18:15~ 東京大学 工学部1号館 2階製図室

2016年8月8日

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東京オリンピック・パラリンピック2020に向けた小さな建築のアイディア2015年7月15日

小松精練と東大SPLによる第2回共同イベント「東京オリンピック・パラリンピック2020に向けた小さな建築のアイディア」が東京大学工学部1号館にて開催されました。

本年度は会場前広場にて、小松精練のアーカイブ棟でも使用されている炭素繊維CABKOMAとファブリックを使用したパビリオンが展示されていました。
この作品は支えが一切なく、非常に柔軟で軽量の炭素繊維と伸びる布の柔らかい素材のみで作られている、従来の建築の概念を覆すような新しいデザインで、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けての提案の1つとして作成されました。

2015年7月15日2015年7月15日

展示会ではグリーンビズの最新事例の紹介・展示をはじめ、学生によるグリーンビズを用いたオリンピック・パラリンピックのための小さな建築のアイディアコンテストも開催されました。アイディアコンテストは昨年も実施され、その中から実際に商品化されているものもあるそうで、今後作品がどのような形で見ることが出来るか、とても楽しみです。

2015年7月15日2015年7月15日

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本年度の最優秀作品

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また、講義室では津村耕佑氏(ファッションデザイナー・武蔵野美術大教授)、景山和郎氏(東京大学教授)、隈研吾氏(東京大学教授)、小渕祐介氏(東京大学准教授)による、東京オリンピック・パラリンピックを視野に入れたカーボンファイバーの今後の可能性をはじめ、環境に配慮した建築の現状や取組みなど、環境都市を考えるシンポジウムが開催され、ご参加された皆様は真剣な眼差しでお話を聞かれていました。

2015年7月15日2015年7月15日

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東京オリンピック・パラリンピッ2020に向けた小さな建築のアイディア2015年7月1日

以前よりお知らせしておりました、小松精練株式会社、東大SPL主催によるイベント「東京オリンピック・パラリンピック2020に向けた小さな建築のアイディア」の詳細をご案内させていただきます。

今年はグリーンビズを使用した学生コンペの展示以外に、小松精練の旧本社棟の建築にも利用されているCABKOMAを用いた東京オリンピック・パラリンピックに向けた環境デザインをパースや模型にした展示、特別ゲストによるシンポジウムも開催されます。

今後の環境デザインを見ていただける良い機会になるかと思いますので、ぜひお越しください。

日時:2015年7月15日(水)16:00-21:30

場所:東京大学工学部1号館 4F T_ADS スタジオ(展示会)及び15号教室(シンポジウム)

■シンポジウム 17:30~19:30 工学部1号館15号教室
パネラー
津村耕祐(ファッションデザイナー・武蔵野美術大学教授)
影山和郎(東京大学教授)
隈 研吾(東京大学教授)
小渕祐介(東京大学准教授)
■展示会 16:00~21:30 東京大学 工学部1号館 4F T_ADSスタジオ
■シンポジウム 18:30~20:30 東京大学 工学部1号館 15号教室
■パーティ 20:30~21:30 東京大学 工学部1号館 4F T_ADSスタジオ
■パビリオン展示 工学部1号館前(7/15~7/19)

2015年7月1日

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小松精練工場見学2015年4月15日

小松精練株式会社、東大SPL主催の「東京オリンピック・パラリンピック2020に向けた環境デザインのアイディア」は2015年7月15日(水)に開催することが決定致しました。(※詳細は後日ホームページにてご案内致します。)
それに先駆け、担当者が石川県を訪問し、小松精練の工場見学及びイベントについて話し合いを行いました。

2015年4月15日2015年4月15日

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キックオフミーティング2015年2月25日

昨年多くの反響をいただいた東京大学サスティナブルラボと小松精練株式会社が共同で行ったイベントを本年も開催することとなりました。

この日は関係者が集まり、昨年の内容を踏まえ、各々がアイディアを出し合いながらどのような企画にするかなどを話し合いました。
今年は更なる魅力的なイベントになるよう検討中です。

2015年2月25日2015年2月25日

ミーティングの最中には茨城県鹿島市のグリーンウェーブの協賛者様より干し芋の差し入れがあり、皆でいただきました。

開催日等、詳細につきまして、決まり次第ご案内させていただきます。ご期待下さい!

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第1回育成プロジェクト2014年8月27日~28日

2014年6月20日に実施したイベント内にて発表された環境デザインアイディア100の優秀者に対し副賞として石川県訪問が贈られました。
小松精練は東京大学SPLの研究活動支援以外にも未来の都市作りの為に若い建築家たちの育成も力を入れており、今回はその一環として行われました。

学生達は石川県での有名建築家の建物の見学、小松精練本社の訪問を通じ石川県の文化・歴史の勉強、自然と共生している建築物を肌で感じてもらいました。
また宿泊先はギネス登録の世界最古の宿開湯1300年の粟津温泉『法師』。学生達は人生初の温泉だったようで、充実した訪問となったようです。
今後も様々な形で未来の建築家達の育成サポートをしていくようですので、その都度皆様にご報告して参ります。

2014年8月27日~28日

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受賞者決定2014年6月20日

同日開催されたイベントでは、東京大学大学院建築学専攻SPLの学生によるグリーンビズを用いた東京オリンピック&パラリンピック2020に向けた環境デザインアイディア100が展示されました。
グリーンビズの特性を生かしユニークな作品が多く、来場されていた方々の目を惹いており、その中から特に際立った3作品が選出され、優秀賞が贈られました。

受賞者及び作品

ヤンリ・ション
アメリカ合衆国出身。バージニア工科大学にて建築学士を取得後、g30プログラムにて東京大学修士課程に入学。現在、プロジェクトの展示計画に取り組んでいる。

グリーンビズの多孔性を活用した人工サンゴ礁。

2014年6月20日2014年6月20日

多孔質なグリーンビズは様々な生物のすみかとなる珊瑚と似ている。海底に人工珊瑚礁を設けることで、プランクトンなど、海中の活動を活性化させ、新しい生物の拠点を作ることが可能である。異なるサイズの穴を設けることで、新しい珊瑚が育つ多様な環境を作り出す。グリーンビズを用いた珊瑚礁は、珊瑚の減少を食い止める手立てとなり、美しい海を取り戻すきっかけとなる。

オンシュマ・サラヤ
タイ出身。2011年にチュラルコン大学を卒業後、g30プログラムにて東京大学修士課程に入学。建築における環境性能や持続可能性の研究に取り組んでいる。

吸収した重みで庇が開くキオスク

2014年6月20日

ケビン・クレメント
アメリカ合衆国出身。2007年にワシントン大学を卒業後、オーストラリアでの6年間の実務経験を経て、g30プログラムにて東京大学修士課程入学。コンピュータ技術を用いたデザイン研究に取り組んでいる。

埋めると植物が生えてくる、種を含んだオリンピックチケット

2014年6月20日2014年6月20日

球状のチケット中には様々な植物の種が隠されており、大会観覧者が使用済みのチケット球を土に埋めると、街に緑が増えるというシステム。街中に花を咲かせる。

高い保湿性能を持ち、長期間一定の湿度を保つことが可能なグリーンビズを使用することで、植物の成長に必要な環境を作ることが出来る。東京オリンピック・パラリンピック後には街中に草花があふれる東京に変化する。

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東京大学工学部1号館4階2014年6月20日

東京大学サスティナブルラボと小松精練株式会社が共同で、「東京オリンピック・パラリンピック2020に向けた環境デザインのアイディア」と題したイベントが開催されました。

ここでは小松精練の開発した「グリーンビズ」を用いた環境デザインのアイディアや隈事務所による施行事例などの展示。科学技術ジャーナリストの赤池学氏による講演、平田内閣官房参与で内閣オリンピック・パラリンピック推進室長の平田竹男氏と隈研吾氏による対談も行われ、多くの方に環境に優しい新たな街作りについてアピールしました。

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